医療機関で便秘を治そう

しつこい便秘は医療機関で

食生活を見なおしても、運動をこまめに行なっても、整腸剤などで腸の調子を整えても、なかなか便秘が改善されないこともあります。
しつこい便秘に悩まされている人は、医療機関で治療することをおすすめします。

最近ではあちこちの医療機関で便秘に関する外来が広まっています。どうしても治らない人は迷わずに病院へ足へ運びましょう。
病院以外にも、便秘の治験に参加して治療するケースもあります。

病院で治療

病院で治療する場合、消化器内科かいちょうか、便秘外来で受診することになります。
特におすすめなのが便秘外来です。便秘を専門としている外来なので、便秘に関する問題をすぐ解決してくれるでしょう。
しかし、便秘外来はまだ全国的に広まっておらず、近くの病院で行っていないなんてこともありえます。その場合は消化器内科か胃腸科で受診しましょう。

子供の診察の場合

赤ちゃんから小学生くらいの年代も便秘に悩まされていることがあります。子供の便秘を病院で診てもらう場合、小児科へ行くようにしましょう。
子供向けの便秘薬を処方してくれる他、子供向けの便秘改善について説明を受けることができます。
子供の便秘を治すには親がしっかりと意識することが不可欠です。どの小児科でも受診可能ですので、便秘が発覚したら早めに受診するようにしましょう。

妊娠中の診察の場合

妊娠中で便秘の診察を受けたい人は、便秘外来や消化器内科ではなく、産婦人科を受診しましょう。
便秘外来や消化器内科では妊婦は専門外になっており、受け付けることができません。

産婦人科でも便秘薬は処方されます。胎児に影響が出ないように考慮された薬を渡されますが、必ず処方の仕方については説明を受けましょう。また、妊娠中における便秘解消のアドバイスも受けられます。
妊娠していると便秘になりやすいケースは多いです。便秘だと思ったら迷わずに産婦人科へ行きましょう。

治験で治療

便秘治療の一つに、治験参加があります。
治験とは、まだ販売されていない未承認の薬、または既存の薬のジェネリックを服用し、効果を検証する試験です。
いろんな疾患の治験が実施されている中で、便秘の治験も行っています。医療機関で行いますので、安全性も高いです。

便秘治療の流れ

便秘治療は1回につき、平均20～30分程度の診察になります。
治療の中で、医師から以下のことを聞かれます。

• ・いつから便秘になっているか
• ・便秘薬を使用しているか
• ・使用している場合、どんな薬を使っているか、またはその頻度
• ・普段の食生活、睡眠について
• ・便の色や形、排便した後の調子

医師は答えた内容を元に治療法を見つけ、体にあった便秘薬を処方します。
治療を受ける前に自分の便秘の具合、最期に排便した便の状態を確認することをお忘れなく。
経過の確認のために、また診察に来るように言われることがあります。その場合は必ず言われた日付に行くようにしましょう。