便秘のいろんなタイプを知ろう

便秘にはいろんなタイプがあり、それぞれ症状の特徴や治療の仕方が違ってきます。あなたはどの便秘のタイプでしょうか。便秘のタイプを知れば、便秘解消へ一歩前進します!

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機能性?器質性?あなたの便秘はどのタイプ?

便秘にはいくつものタイプに分類されるのを知っていますか?
便秘にも種類があり、それぞれ症状や治し方が異なります。便秘を解消するためには、原因とともに自分がどんなタイプの便秘を抱えているのかを知っておく必要があります。

便秘は「機能性便秘」と「器質性便秘」の2つの大きなタイプがあります。その内の機能性便秘は更に3つに分類しますので、合計で4つの種類の便秘があることになります。
あなたは4つのうちのどの便秘に当てはまりますでしょうか。
4つのタイプの特徴について解説します。

機能性便秘

機能性便秘は胃腸などの消化器官の機能が低下することに寄って引き起こされる便秘です。
ほとんどの人がこの機能性便秘に当てはまると言っても過言ではありません。

機能性便秘は更に細かく、「弛緩性便秘」「けいれん性便秘」「直腸性便秘」に分けられます。それぞれ特徴、原因が異なり、治療方法も変わります。
3つのタイプについては以下に紹介します。


弛緩性便秘

弛緩性便秘は大腸の運動が低下し、便が長く腸内に留まってしまうことを言います。高齢者や女性の方によく見られる便秘のタイプです。
主な原因としては、運動不足、水分不足、食物繊維の摂取不足、腹筋力の低下などが挙げられます。
弛緩性便秘になると、お腹が張ったり、残便感や食の低下、肌荒れといった症状が起こります。
運動や食生活の改善によって改善しますので、弛緩性便秘に当てはまる人は生活習慣の改善から始めてみましょう。


けいれん性便秘

けいれん性便秘とは、神経が過度に興奮することによって腸が緊張状態になり、便が上手に運ばれない状態のことを指します。
コロコロとしか細かい便しか排出されず、残便感が残ってしまうのが特徴です。
原因としては、精神的なストレス、環境の変化、過敏性腸症候群などが挙げられます。環境の変化からストレスが生まれ、それに伴う過敏性腸症候群を発症してしまうという流れでけいれん性便秘になるケースが多いです。
環境の変化によってどうしてもストレスは溜まりがちになります。こまめに解消し、溜め込まないようにすれば便秘の解消につながるでしょう。


直腸性便秘

便が直腸に到達していても、便意が生じなくなることを直腸性便秘と言います。直腸性便秘になると、大腸に便が溜まる時間が長くなり、水分が吸収されて硬い便になってしまいます。
環境の変化、不規則な生活、寝たきりなどが原因でなってしまうことが多いです。特に高齢者の方は直腸性便秘になりやすいですね。
寝たきりになるとなかなか改善するのに時間を要しますが、環境の変化や不規則な生活が原因で起こっている場合は、まず生活リズムを改善し、環境の変化に順応することで改善の道が開けます。

器質性便秘

器質性便秘は、腸そのものの病気に寄って引き起こされる便秘です。
大腸の腫瘍、炎症、腸閉塞などで腸管が狭くなると、便がうまく運ばれなくなり、便秘に繋がることになります。
これらは原因となっている病気を治すことで便秘も改善されます。

もう一つのパターンに、先天的大腸過長症という腸の長さや大きさが先天的に異常が見られることによる便秘もあります。
これは先天的の病気が原因ですので、慢性的な便秘になってしまうのは避けられません。

その他の便秘のタイプ

4つのタイプの便秘を紹介しましたが、実はそれ以外にも便秘になるタイプがあります。
例えば、別の疾患を治療するために飲んだ薬の副作用で便秘になってしまう「医療性便秘」や、ダイエットなどで食べる量を減らすことに寄って一時的に便秘になってしまう「急性便秘」などが挙げられます。
これらは一時的に便秘になるというパターンなので、原因を突き止めて対処すればすぐに改善が可能です。